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私は30代・調剤未経験で薬局へ転職しました。最初の店舗で、分からないことをすぐに質問できる環境に助けられました。
「未経験でも入れるか」に加えて、「入職後に誰から、どう教わるか」を確認することが大切です。入職当時の経験と、現在の管理薬剤師としての視点から、見学・面接で確認したい7項目をまとめます。
私自身が30代・調剤未経験で薬局へ転職した経緯については、MR・営業職から薬局薬剤師へ転職した実体験で詳しく書いています。
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調剤未経験でも働けた。でも「未経験可」だけでは選ばない方がいい
私の場合、調剤経験がない状態から薬局へ入りましたが、大きな問題なく少しずつ仕事を覚えることができました。
かなり助かったのが、最初の店舗で周囲に質問できる環境があったことです。
当時の店舗では、基本的に管理薬剤師ともう1人の薬剤師が勤務していました。
2人とも丁寧に教えてくれましたし、事務スタッフにも質問しやすい雰囲気がありました。
自分自身も、分からないことをそのままにしないようにして、疑問があれば基本的にすぐ確認するようにしていました。
調剤未経験で入ると、薬そのものの知識以外にも、
- 処方箋を受け取ってからの流れ
- 調剤や監査の進め方
- レセコンの操作
- その薬局独自のルール
- 患者さんへの対応
など、分からないことが次々に出てきます。
だから私は、「未経験可」と書いてあるかだけでなく、実際に分からないことを聞ける環境なのかを見た方がいいと思っています。
「研修制度あり」だけでなく、実際に誰が教えるのかを聞く
転職先を探していると、「研修制度あり」「未経験者歓迎」といった求人を見かけます。
もちろん研修制度も大切です。
ただ、店舗に配属された後の日常業務では、研修とは別にその場で確認したいことが何度も出てきます。
そのため私なら、「実際に店舗では誰が教えてくれる予定なのか」まで確認します。
たとえば、
- 主に指導する薬剤師は誰か
- 同じ時間帯に薬剤師は何人いるか
- 指導する人が休みの日は誰に質問するか
- 一人で勤務する可能性はあるか
回答が抽象的だった場合は、曖昧だから悪いと決めつけるのではなく、もう一段具体的に確認しておくと判断しやすくなります。たとえば、次のように聞き返します。
- 「みんなで教えます」と回答された場合:主に誰が教えるのか、その人が休みの日は誰に相談できるのかを確認する。
- 「慣れたら一人でお願いします」と回答された場合:何ができるようになった段階を想定しているのか、誰が一人勤務可能と判断するのかを確認する。
- 「配属先はまだ決まっていません」と回答された場合:いつ頃決まるのか、決定後に店舗の人員体制や教育体制を確認できるかを確認する。
「会社として研修制度がある」ことと、「配属店舗で質問できる」ことは少し違います。
未経験で入るなら、両方を確認できると安心だと思います。
配属される可能性が高い店舗は、転職前に確認しておく
私自身は結果的に問題ありませんでしたが、今なら転職前に、「採用された場合、どの店舗への配属が予定されているのか」を確認します。
同じ会社でも、店舗が変われば働く環境はかなり違います。
たとえば、
- 一緒に働くスタッフ
- 患者さんの層
- 主に受ける診療科
- 店舗の忙しさ
- 職場の雰囲気
- 一人薬剤師になる可能性
- 休みの取り方
会社全体の制度が良くても、実際に毎日働くのは配属された店舗です。
可能であれば、「配属される可能性が高い店舗を見学できますか?」と聞いてみるのもいいと思います。
処方箋枚数だけ聞いても、未経験だと正直ピンと来なかった
薬局の求人では、「処方箋○枚/日」と書かれていることがあります。
ただ、調剤未経験だった当時の私は、「1日50枚です」「100枚です」と言われても、それがどの程度忙しいのか正直よく分かりませんでした。
経験がないので、比較する基準がなかったからです。
だから未経験者が処方箋枚数を見るときは、枚数だけでなく、
- その時間帯に薬剤師が何人いるか
- どんな診療科の処方が多いか
- 忙しい時間帯はいつか
- 事務スタッフは何人いるか
なども一緒に確認した方がイメージしやすいと思います。
同じ処方箋枚数でも、人員や処方内容によって実際の忙しさは変わります。
処方箋枚数を気にしなくていいという意味ではありません。
未経験者には枚数だけでは判断しにくいので、その背景もセットで聞く。
私はその方が実際の働き方を想像しやすいと思います。
私なら「会社に何店舗あるか」も確認する
現在の私が調剤未経験で転職先を探すなら、店舗数も確認します。
これは「店舗数が多い会社の方が良い」という意味ではありません。小規模な薬局にも良い職場はあります。
それでも初めて調剤薬局で働く段階では、私は複数店舗がある会社を一つの候補として考えます。
理由は、実際に働く前には自分にどんな店舗が合うのか分からないからです。
働き始めてから、
- 人間関係が合わない
- 患者さんの層が自分に合わない
- 忙しさが合わない
- 休み方が合わない
- 大人数の店舗が合わない
- 少人数の店舗が合わない
と感じる可能性もあります。
複数店舗がある会社なら、退職する以外にも、異動によって環境を変えられる可能性があります。
もちろん、店舗数が多くても希望どおり異動できるとは限りません。
「店舗間の異動はありますか」「本人から異動を相談することはできますか」まで確認できるといいと思います。
未経験の頃と今では、私自身も好きな働き方が変わった
調剤未経験で入った頃は、周囲に薬剤師がいて、分からないことをすぐ聞ける環境にかなり助けられました。
一方で、経験を積んだ現在の私は、一人薬剤師で働く方が自分には合っていると感じています。
一人薬剤師は自分で判断しなければならないことも多く、最初から未経験者に向いている働き方だとは思いません。
ただ、慣れてくると自分の裁量で仕事を組み立てやすくなります。
私の場合は、空いた時間に繰り返し作業を定型化したり、業務を効率化する仕組みを考えたりできることも、一人薬剤師の好きなところです。
調剤経験を積んだうえで一人薬剤師の職場を検討する方は、裁量・休憩・急な休みの支援について整理した記事も参考にしてください。
この経験から感じるのは、「大きい店舗が良い」「一人薬剤師が良い」と一概には決められないということです。
その人の性格だけでなく、経験の段階によっても合う環境は変わると思います。
初めて調剤へ転職するときは、まずは仕事を覚えられる環境を選び、その後に自分に合った働き方を選べる余地を持っておくという考え方もありだと思います。
職場の雰囲気は、できれば実際に見ておきたい
私が転職先を考えるうえで、やはり大事だと思うのが職場の雰囲気です。
給与や休日などは求人票でも比較できますが、
- スタッフ同士がどんな話し方をしているか
- 質問しやすそうな空気か
- 薬剤師と事務スタッフがどう接しているか
- 患者さんへの接し方
といった部分は、実際に店舗へ行ってみないと分からないことがあります。
特に調剤未経験なら、分からないことを周囲に聞く機会が多くなります。
私は、「この人たちなら、分からないときに質問できそうか」という感覚も大切にしていいと思っています。
短時間の見学だけですべてを判断することはできません。それでも、求人票だけで決めるよりは得られる情報があります。
求人票で分からない部分は、見学や担当者への確認を使う
求人票だけですべてを把握するのは難しいです。
特に、
- 配属候補店舗
- 実際の教育体制
- 店舗の雰囲気
- 一人薬剤師になる可能性
- 異動を相談できるか
といった部分は、求人情報だけでは分からないことがあります。
面接や見学で自分から聞いてもいいですし、転職サービスを利用している場合は、担当者から確認してもらう方法もあります。
私自身も転職活動では複数のサービスを並行して利用しました。
ただし、サービスによって求人や支援内容は違うため、「どこが一番良い」と一律に決めるのではなく、自分が確認したい条件に合わせて選ぶ方がいいと思っています。
薬剤師転職サービスの選び方については、薬剤師転職サービスを条件別に比較した記事を見るで整理しています。
まとめ|未経験の転職では「入れる職場」より「教われる職場」を見る
私は調剤未経験で薬局へ転職し、その後、調剤や店舗管理を経験してきました。
振り返って一番大きかったのは、最初の店舗で分からないことを質問できる環境があったことです。
一方、経験を積んだ現在は、一人薬剤師として自分の裁量で仕事を進める環境を気に入っています。
自分に合う働き方は、経験を積む中で変わることもあります。
だから初めて調剤薬局へ転職するときは、
「採用してもらえるか」だけではなく、「ここなら仕事を覚えていけそうか」という視点で職場を見ることをおすすめします。
配属店舗、教えてくれる人、質問できる環境、職場の雰囲気、異動という選択肢。
こうした部分まで少し確認しておけば、「未経験可」という求人条件だけで選ぶより、自分に合う職場を考えやすくなると思います。
執筆:薬剤師キャリアログ運営者(薬剤師)
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